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✍ 高齢者の食生活を支援しようと、和歌山県田辺市は隔月で「残り物救菜(きゅうさい)レシピ」を発行している。余った定番料理に手を加え、新たなメニューに「変身」させる工夫を紹介。食品ロスを減らす狙いもある。より多くの人に活用してもらおうと、ホームページ(HP)での公開も始めた。 家族が少人数になると、料理を作っても食べ残してしまい、同じおかずばかり食べがちになる。すると食欲が低下し、栄養も偏る。健康と要介護の中間の状態「フレイル(虚弱)」になる恐れがある。そこで市は残り物の活用アイデアを発信することで、健康と食材の「救菜(済)」を企画した。 「救菜レシピ」は昨年5月から発行を始め、今年6月までに臨時号も含め8冊を発行。題材の料理は肉じゃがや煮浸し、炊き込みご飯など、どこの家庭でも作られる料理ばかり。いずれも数種類のアレンジレシピを紹介している。「7・8月号」は和風マーボーナスを取り上げる。 冊子は公民館など市の公共施設で毎号300冊前後配布している。新型コロナウイルスの影響で、受け取る人が減ったため、5月からHPでも公開を始めた。 市やすらぎ対策課は「手に取ってくれた人からは反響がある。近隣の施設に冊子を取りに行くこと自体がフレイル予防になるが、新型コロナの影響で、今は集まるのが難しい。どうやって広めていくかが課題」と話している。 問い合わせは市やすらぎ対策課高齢福祉係(0739・26・4910)へ。 …
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