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【フィレンツェ料理人自宅レシピ】フィレンツェの冬の名物料理 リボッリータ【野菜料理】

🥖材料(四人前〜六人前)🥬
・トスカーナパン(無塩パン):250g
・玉ねぎ:2個
・人参:1本
・セロリ:1本
・じゃがいも:2個
・キャベツ:1/4玉
・黒キャベツ:200g
・ポロネギ:1本
・白インゲン豆:500g
・ホールトマト缶:1/2缶(200g)
・生ハムの皮、チーズの皮:適量(任意)
・にんにく:1片
・タイム:5本
・セージ:1本
・ローズマリー:1本
・エキストラバージンオリーブオイル:適量
・塩:適量

👨‍🍳作り方👩‍🍳
①冷水に一晩浸けた白インゲン豆を鍋で火にかけ、ローズマリー、セージ、にんにく(皮付き)を入れて弱火でゆっくりと茹でる。途中で灰汁が出たら丁寧に取り除く。
②玉ねぎ、人参、セロリ、ポロネギを角切りにして大鍋に入れ、オリーブオイルを全体に馴染ませながら炒める。野菜の皮や端などの可食部分でないところは別の小鍋に水を張って火にかけ、野菜のブロードにする。
③キャベツと黒キャベツを細切りにして、じゃがいもは角切りにしてさっと水洗いして表面のぬめりを取り除き、順次、大鍋に加えて他の野菜と一緒に炒めていく。
④チーズの皮、生ハムの皮、紐で縛ったタイムを大鍋に加えて、そこにしっかりと出汁の出た野菜のブロードをひたひたになるくらいまで加える。さらにミキサーにかけたホールトマトを加えて全体をしっかりと馴染ませて弱火でゆっくりと煮込む。チーズの皮、生ハムの皮、タイムは30分程度煮込んで風味が十分に出たところで大鍋から取り出し、塩加減を確認して適度に塩を加えておく。
⑤白インゲン豆が柔らかく茹で上がったら、火を切って塩を加え白インゲンに塩分が染み込むように暫くの間置いておく。塩分が馴染んだところで半量はそのまま大鍋に加えて、残りの半量はミキサーにかけた後にざるで濾しながら大鍋に加えて全体をしっかりと馴染ませる。
⑥トスカーナパンを薄めにスライスし、そのまま大鍋の中に加えてパンに水分を吸わせるようにして溶かし込む。パンがしっかりと溶け込んだら、大鍋を火から下ろして温度を下げる(できれば一晩くらい置いておく)。
⑦十分に温度が下がり全体が馴染んで濃度が増したら、食べる分だけ別の鍋やフライパンなどで再加熱し、皿に盛り付ける。仕上げに新鮮なオリーブオイルをたっぷりと回しかける。

💡関連動画💡
・フィレンツェの郷土料理 白インゲン豆を使った2種類の付け合わせ【付け合わせ】


・イタリア料理には欠かせない野菜のブロードの基本(フィレンツェ風オニオンスープ)【ズッパ&リゾット&肉料理】

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今回の自宅レシピは、冬のフィレンツェではレストランでもトラットリアでも非常によく見かける、名物料理の一つである「リボッリータ」です。リボッリータという料理名はイタリアで「再加熱したもの」という意味で、野菜たっぷりで作った大量のパン粥を一度寝かせておき、翌日や翌々日になって食べたい時に再加熱をしていただく、という食べ方からこのような料理名になったのだそうです。

トスカーナ地方でも内陸部にあるフィレンツェは、実際のところ郷土料理でも野菜を非常によく使う事で知られており、それも季節に応じた旬の野菜を豊富に使用したり、あるいは気温や天候などを考慮した調理法が用いられています。このリボッリータもまた秋冬にかけて広く出回る黒キャベツやポロネギなどをたっぷりと使い、それを定番と言える玉ねぎ、人参、セロリといった野菜と一緒に炒めたり、またじゃがいもや白インゲン豆といった野菜も加える事で食べ応えも、栄養面においても満足感たっぷりの料理になります。

そして何よりも塩無しパンとして知られる地元のトスカーナパンを加える事がこのリボッリータの最大の特徴ですが、このありふれた日常的なパンを利用するという調理法もまた、食材を無駄なく大切に、かつ美味しく食べるというフィレンツェの人々の食文化や料理へのこだわりがよく伝わってくるものであると思います。

イタリアの郷土料理や食材について詳しく知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。

🇮🇹ラ・クチーナ・レジョナーレ
http://lacucinaregionale.com

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🎵使用楽曲:フリーBGM「わくわくクッキングタイム的なBGM」/作(編)曲 : 鷹尾まさき(タカオマサキ)

🎥撮影・構成・編集:イタニナオヨシ

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