190 青菜としらすのふりかけ丼ー食べる気ゼロ対策レシピ

夏バテが本格化してくると、何も食べたくなくなったり、食事作りをしたくなくなったりします。身体は、消耗してくると食欲を落として、免疫の要である肝臓を守ろうとします。なので、そのまま素直に食べないでいてもらえると問題ないのですが、夏は贈答品も多いせいで、口当たりの良いプリンとか、ゼリーとか、水ようかんなどに手が伸びて、いつの間にやらそれが食事代わりになってしまう、さらには、アイスクリームが主食になってしまったりします。
東洋医学では、夏でも冷飲食禁止ですから、最悪な食生活に落ち込むことになります。これが夏に胃腸が不調になる一番多い落とし穴です。夏バテは悪化するばかりです。
こんな場面で、救世主となってくれるのが、青菜としらすのふりかけ丼です。食べる気ゼロ対策レシピです。
このふりかけは、たくさん作って冷蔵庫にいれれば、1週間持ちます。小分けして冷凍もできます。
青菜として使える野菜はいろいろあります。ほうれん草、小松菜、水菜、カブの葉、セロリの葉、ブロッコリーの葉っぱ。安く手に入れたときの作り置きレシピにピッタリです。
ひとり暮らしで、ほうれん草1把(束)を買って使いこなせなくて困っているという方には特におすすめです。ふりかけに仕上げて冷凍すれば、自然解凍で美味しく食べることができるからです。

私が今1番注目しているのはセロリの葉っぱです。セロリは年間通して値段があまり変動しないタイプですが、安売りされる時もあります。普段は捨ててしまいがちな葉っぱの部分だけを集めておいて、まとめて作ることにしています。今回の写真はセロリを使っています。
セロリの葉は、想像以上に繊維が硬いので、少し長めに茹でて、水さらしして苦味を抜き、絞りきってから包丁で細かく刻みます。オリーブオイルでじっくりと炒めます。途中つまんで食べながら、柔らかく、美味しくなっていることを確認して、炒めている葉っぱと同量くらいのしらすを加えて炒めます。パラパラに、生乾きの状態になるまで炒めて、水分を飛ばしていきます。水っぽさがなくなるまで炒めたほうが日持ちの良い保存が効くものになります。
葉っぱの茹で方ですが、たくさんのお湯のなかで茹でる必要はありません。下茹でをしたあと、絞って刻んでもう一度炒めるので、色止め程度に加熱できていればOKです。
鍋に少しのお湯を沸かして、そのなかに葉っぱを入れて蓋をします。しんなりする程度に加熱します。ザルに取り、さっと水をかけて冷ます。絞って水抜きできれば充分です。菜葉の種類や量に合わせて時間を決める感じです。セロリやブロッコリーの葉っぱは硬いので、しっかり加熱します。下茹でと炒め時間を合わせて、実際に摘んで食べながら、一番美味しい加減を探してみてください。

暖かいご飯の上にたっぷりのせたら、ふりかけ丼のできあがりです。

味のバリエーションをつけるものには、
鰹節
ゴマ
海苔
茗荷みょうが
紫蘇しそ
があります。

味を変えることで、飽きずに続けて食べることができます。これが一番大事な工夫です。
一緒に合わせて食べたい汁物としては、野菜たっぷりのタラ汁、つみれ汁、豚汁など。シンプルにワカメの味噌汁やお湯を注ぐだけのインスタント味噌汁でも充分。身体が喜ぶご馳走になります。
何もしたくないときのレシピには、生卵ご飯もありますね。これについては、このチャンネルの78回でお話しました。胃腸を休ませる回復レシピである猫まんまご飯については、81回でお話ししましたので、参考にしてみてください。